2016年12月12日

新人戯曲賞をいただきました

ご報告。

劇作家協会新人戯曲賞をいただきました。
ひとえに、支え力を貸してくださったすべての皆様のお陰です。
ほんとうにありがとうございます。

素敵な候補作品群で、どの作品が受賞してもおかしくない議論の中、2時間半呼吸が止まりましたが、生きてました!二十代半ばの若く才能溢れる作家の作品が輝いて見えました。ほんとうはこういうのを書きたいと思っていることをやってのけている作家の作品がうらやましく見えました。力を振り絞る感じの寝技みたいな自分はどうも不格好です。でもそれが自分です。うれしいですが、うれしいですが、手放しで喜ぶというより、苦し紛れでつかんだみたいで、有無を言わさぬ圧倒的な作品を書かないといけないという反省と一緒に、きっとじんわりと嬉しさがこみあげてくるんだと思います。

初めて筆をとってから12年。最終選考におちまくること7回。ちょっとゆったりめのペースかもしれませんが、誠実に貪欲に戯曲に向かい合いたいと思います。
うんでもやっぱ、一等賞はうれしいです。

これからです。
この賞と、諸先輩方の選考に恥じない劇作家にならねばならぬと、身の引き締まる思い。大きく息を吸って、もっと自由に少し自信をもって、書き続けます。
あちこちお礼やごあいさつで、候補者の方々とお話しする時間がほとんど取れなかったのが残念。また出会いたい皆さんでした。

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2016年11月26日

明後日まで内緒にしておく、作品によせて

二十代前半のころ、学習塾を経営していた。経営とは完全に大げさで田舎町で寺子屋みたいな塾の自営業していた。トラウマになるくらいしんどい時期があった。熾烈な生徒捕獲競争の中、世間知らずの若造は、遠慮のない大人の大手の洗礼を徹底的に受けた。
芝居をしようと学習塾を畳み大阪にでたとき、大手の予備校で講師のアルバイトをした。アルバイトなりに、あの、敵だった容赦のない大人の大手側に立った。
今思えば稚拙なところもあるけど、自営業の学習塾に比べるとはるかにシステマティックで随所が徹底していて先生方も誇りを持っていた。業界において無敵に思えた。
その予備校は今はもうない。子供が減った。そして、もっと大手にやられてしまったのだ。

生徒たちの目標や夢をサポートすることを商売とすることに、やりがいと矛盾を感じた。
でもそれを必要とする子供がいたし必要とする世の中があった。
もっとそれをかなえる雰囲気を持った集団によって淘汰された。
この現象において、誰もがそれぞれに持つ立派で尊い良心と責任に基づいて行動していて、誰も悪くないように思えた。先生がたも生徒たちもほどよく精一杯だった。強く弱く。潔癖でずる賢い。自分がまだ若かったこともあって、なおそう感じた。

演劇で掬い取りたい素材。衝動にかられやってみた。
今回は半ば演出との共同作業で作品を作ってみたのは、強すぎる思い入れを緩和させる必要があったからなのかもしれないと思う。
あの日見たあの空間の本質はこの作品の中に確実に息づいています。

明後日まで内緒にしておく、のタイトルみたいに、
あの日悔しくて恥ずかしくて言えなかったことを、綴ります。
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2016年09月24日

小窓から

雑居ビルのトイレの小窓から覗くビルの裏側が好き。裏側同士。飾ってない側、見せない側、ほんとうのこと側。
おしっこ後。ここを動かないと水が流れない。
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2016年09月11日

兄弟のはなし


兄弟ってのは、なんとも気色の悪い関係だ。
一般論ではなく、うちの場合だけかもしれないけど。僕には弟が居るけど(そういえばfacebookでつながっとるな)、何年も連絡を取らない。弟の携帯も、携帯が当たり前になってから十数年経ってようやく知ったくらい。それも、待ち合わせで必要に迫られて両親をハブにして互いの連絡先を知った。少し覚束ない感じで「空港到着」ってメールを送った記憶が何故か鮮烈に残る。

その癖、いざ会うと熟年夫婦のようなリラックスした感じで、話をして酒を飲み、寝る。

元家族なのだ。もう家族ではない。互いに所帯を持っている。それぞれのペースがある。ライバルであり同志であり、半分他人でもありそうでなかったりもする。馬鹿にもしあうし尊敬もしている。誇りに思うこともある。普段の生活の中では、お互いを全く必要としない。今思えば、昔からそうだ。

この距離感は、いずれ別々の所帯をもち生きることになるという運命を、小さいころから背負っている故の、動物的本能なんだろうか。僕の本質をくすぐる気色の悪い関係だ。

今度の「まど」という作品は、そんな兄弟について、三十分間徹底的に考察する会話劇です?ん、すこし違うけど根っこはそうなのです。
その間に一人の妙ちくりんな女が割り入ってきます。こいつがまた、自分でかいといてなんなんですがムカつくけどかわいいんです。
 
まど、は次の二つのイベントでそれぞれ上演します。
ご都合つけば、お越しください!

 ■桃唄309主催 短編劇集 volume 10 秋カフェ 『夜いろいろ』 
30分×2本の短編作品を上演します。 僕の作品は(A)グループで、次の4ステやります。
9月28日(水) (A)20:00/30日(金) (A)15:30 10月1日(土) (A)19:30/2日(日) (A)13:30 
会場 中野RAFT(中野坂上) 
チケット (こちらからご予約いただけると有難いです)
詳細

■神奈川劇王 
演劇甲子園みたいなやつで、神奈川県代表の座をかけて 12団体で観客投票で勝敗を決める企画です。 予選1ステのみです。(勝ったら日曜日決勝戦) 清き組織票を!というのは冗談で公平な一票を投じてください!
10月15日(土)19:00開演 (ワンステージのみ!)
会場 神奈川県立青少年センター(桜木町)
チケット(こちらからご予約いただけると有難いです)
詳細
posted by みなみで at 19:37| 大阪 ☁| Comment(0) | らまのだ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月20日

次の記念碑みたいな

日曜の午後、キッズルームのあるカフェにて。
子供を放牧しながら、とある戯曲を読む。

文学的で詩的で力強い台詞やト書きに溢れていてとにかく色気がある。
素敵だし憧れるし心に刺さるし揺れる。
自分はというと平素で俗っぽいものばっか。
ほんとうはやってみたいくせに。無駄に頑固や。

絶対口に出せないことがたくさんたくさん増えてきた。
出来事、気持ち、意思、主張、とか。
いや絶対とまではいわんな。
でも、口には出さない。
実生活はがんじがらめ。


そんで、エレベーターの束の間とか寝入りとかに、
たまに首を絞めに来るくらい、貯金できてきたから、
言えないから物語って書いてしまえ、みたいな。

どうせ、俯瞰して大人びて整理整頓して書いたりできない。
いや、書けんことないけど、だいたいキレイでおもんない。
だから、これ、いま、書けフラグやと思う。

我慢しないことを、少し覚えたか。
薄くてやたら熱いコーヒーを、もう一杯。
posted by みなみで at 16:23| 大阪 ☔| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月22日

お知らせと梨。

劇作家協会のホームページに、月いちリーディングの選出者の作者達のページに記事を寄稿させていただきました。締切直前ですがとても良い企画です。ブラッシュアップしたい作品をお持ちの劇作家の方々は、ぜひご応募してはどうでしょう。
http://www.jpwa.org/main/activity/reading-workshop/tokyo/newcomers#minamide

11月公演にむけてFACEBOOKページを作成しています。
公演の情報を徐々に更新していきますので、ぜひ、いいね!をお願いいたします!
https://www.facebook.com/lamanoda

ちょっと頑張った自分へのご褒美?
勇気を振り絞って、買ってしまいました、これ!!!!!!
千疋屋の梨です。さすが千疋屋!世の常識を超越した価格設定!
一個ですよ、一個。一個千円!アホちゃうか!
でも、千円で千円では味わえない、セレブで贅沢な気分を味わえる、はず。
まだ、食べてません。びびって食べられません。
勿体無いことにならないよう、皮をギリギリに薄く剥かなければならぬ。
しかし、味を損ねるほどギリギリではいかん。
どきどきです。
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posted by みなみで at 20:19| 大阪 ☔| Comment(0) | らまのだ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月10日

喫茶にて、片想い。

高円寺の、行きつけの喫茶店の女の子が可愛くて困ってます。
愛想がいい。手際が良い。珈琲がうまい。ほんとうまい。

自分があと15年若かったらきっと、お友だちになろうと、
あの手この手を尽くしてるやろうなあ。
うまくいかずに、もんもんもんもんとしてるんやろうなあ。
いや10年、いや5年、いややっぱ10年までかな。

もうさすがにそんなん無理やし、
せやから、もんもんもんもんせんですむわー。
あー、ちゃんとした大人になったなあ。

とにかく珈琲がうまい。
うまいなあ。

可愛いから、旨いんじゃない。
旨いから、可愛いんだっ。
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※写真の店舗とブログの店舗は別です!
posted by みなみで at 23:43| 大阪 ☁| Comment(0) | すみません、カテゴリは無茶苦茶です | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月07日

しんみりと、出張

雨の新幹線です。いや、でした。
静岡あたりは雨足が強く、
窓の水滴が高速で流れてく。

子供のころ、親父の運転する車で、高速道路。
窓にこんな、水滴が高速で流れていくのを、
固唾をのんで凝視していたことを思い出した。

知った顔で、経験で、低温でしゃべらず、
あんな、好奇心の塊でおらなアカンなぁ。

昔の可愛くて無邪気だったであろう幼い自分に、
時空を超えて教えられた気がした。
ちょっとだけ、会話した。

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※新幹線は隣に人がいて不審がられるので、写真はネットで拾ったフリーのやつです。
posted by みなみで at 00:41| 大阪 ☁| Comment(0) | ・書き物(短文、詩) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月28日

長文失礼します。月いちリーディングのお礼と、「らまのだ」誕生について。

お礼

待ちに待った、特別な一日が終わりました。
私の新作「ずぶ濡れのハト」を取り上げていただいた、
劇作家協会の月いちリーディング。

劇作家セミナーに一年間通った、最終課題として提出した作品。
戯曲を書き始めるきっかけをいただいた鈴江俊郎さんの講評を受けた作品。
そして、初めて、故郷の石川県を舞台にして、その方言で描いた作品。

さまざまな、「とくべつ」が詰まった、この作品を、
素晴らしい個性と腕を持つ俳優がリーディングしてくださり、
超満員の参加者の方々が、どうしたらより良くなるかを考えてくださりました。

身の毛もよだつ、ありがたさ。

KAKUTAの桑原さんと、イキウメの前川さんという、豪華なゲスト。
舞台は拝見していましたが、当のご本人とお会いするのは初めてですし、
どんな、ご意見をいただくのだろうと、小躍りしながら待っていましたが、
それぞれがそれぞれの奥義の秘訣を見せてくださりました。
大胆なもの、繊細なもの、論理的なもの、さまざまありましたが、
改稿の場所、方向性、距離が、かなり明確にイメージすることができるようになりました。

これまた、身の毛もよだつ、ありがたさ。

こんな奇跡のキャスティングをしてくださった中津留さん、
本当に短い期間にポイントを絞って整理し戯曲の旨みを引き出し下さった長谷さんをはじめ、
劇作家協会の事務局の皆様、当日受付、スタッフの皆様・・・
こんな場をご用意いただき、ありがとうございます。


この一日のできごとに、ふさわしい戯曲に高めるのが、
一番の恩返しだと思っています。
そして、それを、上演という形で世に発表することが、
一番の恩返しだと思っています。

もはや、自分の戯曲というものではなく、
過程に携わってくださった、みんなの戯曲として、
だからこその、魂と責任を勝手に背負って、
やっていきたいです。

「らまのだ」について

11月に公演を行います。
ようやくついにの、東京での公演です。
「らまのだ」という名前の、団体を立ち上げて、やります。
まずは、第一歩として、劇場の予約を、しました。
少しずつではありますが、これまたとても素敵な方々と、
出会え始めています。

「らまのだ」は、まだ0歳の、赤ん坊ですが、
11月には立派に成人し、公演を打つのです。

twitterやFacebook のページを用意しました。
少し先にはなりますが、徐々に情報を発信していきたいと思います。
どうか、フォローとか、いいねとか、世に知って頂けるよう、
お力添えをいただけたら、有難いです。

らまのだ(公演のお知らせなどをお送りいたします。) 

 twitter @lamanoda

あ、まもなく41歳になる、南出のも、どうぞよろしく。

 twitter  @minamidek

DSC_0725.JPG


月ちちリーディングのクレジットを、
なんだか、とてもうれしいので、ここに、足跡として、しるしておきます。
ありがとうございます。

【開催日時】 2015年6月27日(土) 18:00
【会場】座・高円寺 (JR高円寺駅 北口より徒歩5分)
    地下3階 けいこ場2
【参加費】 無料

【ゲスト】桑原裕子(KAKUTA)、前川知大(イキウメ)
【コーディネイター】中津留章仁
【ファシリテイター】長谷基弘
【出演】板倉哲(青年劇場)、枝元萌(ハイリンド)、小野寺ずる(大丸2︎字ック)、
 佐藤達(桃唄309)、志水衿子(ろりえ)、高橋洋介(TRASHMASTERS)、
 竹田まどか、森尾舞(俳優座)、ゆかわたかし(昭和芸能舎)

長文、失礼しました。
ありがとうございました。


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posted by みなみで at 22:46| 大阪 ☀| Comment(0) | 芝居のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月10日

さかあがり

逆上がりができた日。

さかさまの青空と地面の間で感じた遠心力。

手からは錆の匂い。夏の匂い。

うれしくてうれしくて家まで走って走ってずっこけて。

血みどろになってを怒られた。

怒られた。怒られた。

逆上がりができたことは、

明後日まで内緒にしておく。

posted by みなみで at 02:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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